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シャトル織機が織りなす、
時間をかけた本物の証

セルビッチで仕立てるオーダーデニムスーツ

 セルビッチデニムとは?

旧式のシャトル織機で織り上げられ、デニム生地の端に「耳(ミミ)」と呼ばれるほつれ止めが施されているデニムです。

ほつれ止めは赤い線が入っているものが通称「赤耳」。

効率を捨て、時間をかける覚悟—————–

現代の高速織機では約150cm幅の生地を短時間で正確に織り上げます。

ですが、 セルビッチデニムはわずか80cmという幅を、 通常の5倍以上の時間をかけてゆっくりとゆっくりと、丁寧に、まるで職人が呼吸するように織り上げるのです。

1時間かけても、織れるのはほんの数メートル。

熟練した職人が機械に付きっきりで、 糸のテンション、織りのリズム、生地の表情を確かめながら― 。

その手間と時間が、生地に魂を宿すのです。

 なぜセルビッチがスーツに相応しいのか?

1. 経年変化の美しさ—————

シャトル織機特有のテンションムラが、 着用と洗濯を重ねるごとに独特の「アタリ」を生み出します。 着る人の体型/動きに合わせて変化していく― 「育てるスーツ」に最適なデニムです。

2. 生地の耐久性—————

生地幅が狭く密度が高いため型崩れしにくく、頻繁な着用にも耐える強度を持ちます。

3. 本物の証としての「赤耳」—————

パンツの裾をロールアップした時、ジャケットの袖口を折り返した時、 そこに見える「赤耳」が、あなたのこだわりを静かに主張― 。

分かる人には分かる、本物志向の証です。

4. 希少性と特別感—————

現在、シャトル織機は世界的にも希少です。しかし、ここデニムの聖地:岡山には、 今もなお稼働する旧式織機があります。

その機械で時間をかけて織られたセルビッチデニムで自分の身体に合わせて1着のスーツに仕立てる― 希少&特別な唯一無二のスーツです。

 セルビッチスーツを仕立てる意味

デニムスーツは「育てる愉しみ」が最大の魅力。

その出発点を、オーダーという体験&最高峰のデニム=セルビッチデニムで始める。

それは、妥協しない本物志向の証。

デニムを知る人ほど、その価値が分かる逸品です。

 テーラーの独り言

 ”倍の生地”を使うという贅沢

ここで、もうひとつの事実を一

生地幅が半分ということは、 同じ一着のスーツを仕立てるのに、 約2倍の長さの生地が必要になるということ。

つまり、セルビッチデニムスーツは、 織るのに5倍の時間、 使う生地は2倍―

普通は、こんな非効率な仕立てはしません。

でも、私たちは、あえてお仕立てしますし、妥協しない方/デニムを知る方にご提案をさせていただきます。

本物を求める人に、本物をお届けする。

それが、老舗テーラーとしての私たちの使命だと考えているからです。

5倍の時間を掛けて織られた生地を、
自分のために2倍の量を使って仕立てる。

妥協しない人のための、妥協しない1着

それがオーダーセルビッチデニムスーツです。